Old/Zend Studio/4
リモートデバッガ用 PHP について
Zend Studio Server に同梱されている Apache および PHP は、デフォルトのオプションにてコンパイルされています。同梱されている Apache や PHP 以外の環境(別のバージョンや PHP を拡張して使用する等)が必要な場合は、ご自身で環境を構築され、その環境に Zend Studio Server をインストールしてください。
ただし、Windows 版 PHP 4.3.10 と WinEnabler には、拡張モジュールも同梱されていますので、php.ini の設定にて PHP の拡張が可能です。
Windows 版での拡張 PHP 設定方法
- php.ini の設定します。Windows 版 Zend Studio Server のインストーラから PHP 4.3.10 と Zend WinEnabler をインストールした場合、これには拡張モジュールも含まれます。php.ini は下記の場所にあります。
[インストールディレクトリ]\etc
(デフォルト位置でインストールされた場合は以下の場所になります)
C:\Program Files\Zend\StudioServer\etc
また、拡張モジュールは下記の場所にあります。
[インストールディレクトリ]\lib\php_ext
(デフォルト位置でインストールされた場合は以下の場所になります)
C:\Program Files\Zend\StudioServer\lib\php_ext
使用したい拡張の設定を php.ini に追加してください。
(mbstring 使用例)
extension_dir="C:\Program Files\Zend\StudioServer\lib\php_ext"
extension=php_mbstring.dll
- Web サーバを再起動します。
Linux/MacOS/Solaris/FreeBSD 版での拡張 PHP 設定方法
ここでは、Apache と PHP が設定されていない環境に、新規にコンパイルおよびインストールして使用する設定例を解説します。設定する環境に合わせて参考にしてください。
- Apache ソースコードを http://www.apache.org/ より、ダウンロードします。使用するバージョンをダウンロードしてください。
- PHP ソースコードを http://www.php.net/downloads.php より、ダウンロードします。使用するバージョンの Complete Source Code を選択してください。
- Apache ソースコード、PHP ソースコードを解凍します。
- Apache を解凍したディレクトリに移動し、ご使用条件に合わせたオプションにて、Apache ソースコードをコンパイルしてインストールします。例えば、以下のようにコマンドを実行します。
(インストール場所を指定し、DSO をサポートした、Apache のコンパイル、インストール例)
./configure --prefix=/usr/local/apache2 --enable-module=so
make
make install
この時、cコンパイラなど、Apache および PHP のコンパイルに必要なものをシステムに用意してください。
- PHP を解凍したディレクトリに移動し、ご使用条件に合わせたオプションにて、PHP ソースコードをコンパイルしてインストールします。例えば、以下のようにコマンドを実行します。
(上で作成した Apache2 のモジュールとして動作し、mbstring を使用可能とした PHP のコンパイル、インストール例)
./configure --prefix=/usr/local/php4.3 \
--enable-mbstring \
--enable-mbregex \
--enable-zend-multibyte \
--with-apxs2=/usr/local/apache2/bin/apxs \
--with-config-file-path=/usr/local/apache2/conf
make
make install
- php.ini を使用する設定に合わせて構築してください。上記の例では php.ini は次の場所におきます。
/usr/local/apache2/conf
- Apache を(再)起動します。
これで、Apache と PHP の構築は終わりです。この環境に Zend Studio Server をインストールしてください。